『Shadowverse』韓国版のプロモーション分析 同国のランキングもTOP30前後を維持 – Sp!cemart News

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『Shadowverse』韓国版のプロモーション分析 同国のランキングもTOP30前後を維持

本稿では、「韓国マーケットトレンドレポート 2017年2月」の<特集 『Shadowverse』韓国プロモ分析>の一部を抜粋しています。

 

CygamesのデジタルTCG(トレーディングカードゲーム)『Shadowverse』が2017年2⽉7⽇(火)、韓国において正式リリースしました。同作の韓国版で特徴的なのは、序盤から⼤規模プロモーションを実施したこと。また、同作は韓国マーケティングに⼗数億ウォンを使ったと言われていますが、Eスポーツを除いてはオフラインでのマーケティングはなく、殆どがデジタルマーケティングやTVCMに集中していたようです。

 

 

約3週間の事前予約イベントでは50万人を獲得

『Shadowverse』韓国版は、リリース後に最⾼セールスランキング16位を記録し、その後は30位台を維持しています。競合作品である『Hearthstone』が30〜50位を維持していることを考慮すると、好スタートだといえます。

 

近年、拠点は⽇本のままで、韓国に進出する⽇本ゲームが増えつつあります。運営⾃体は⽇本でコントロールし、マーケティングや広告といったプロモーションについては、韓国の様々な代理店を通じて展開するというパターンです。最近ですと、『Shadowverse』の他にも『ONE PIECE トレジャークルーズ』や『クラッシュフィーバー』、『ヴァルキリーコネクト』があります。

 

ちなみに『Hearthstone』は2014年1⽉24⽇からPC版が、2015年4⽉15⽇からスマホ版が韓国でサービスされています。スマホ版はGoogle Playにおいて、10〜50位を⾏き来して、PC版はネットカフェにおいて、20〜40位圏(韓国ネットカフェリサーチサービスGametricsのデータ)を維持するタイトルです。

 

10位以内のトップグループには入っていませんが、デジタルTCGというジャンルにおいては、今まで『Hearthstone』がシェアを独占していました。ここからは筆者の推測ですが、『Shadowverse』にはそのシェアを2分割する狙いがあり韓国でリリースされたものだと思われます。

 

▲『Hearthstone』はモバイルの売り上げがPCを逆転しました。韓国単体での売り上げは公開されていません。出展:SuperData Research

 

SuperData Researchによると、『Hearthstone』のグローバルにおいての2016年の売り上げは3億9460万ドル(PC&モバイル)で、『Shadowverse』の2016年の売り上げは1億10万ドル(PC&モバイル)と、その差は約4倍の差があります。これから売り上げを伸ばすために、『Hearthstone』がヒットしている国を攻めるという戦略だったと思われます。

 

 

■2017年1⽉12⽇にプレカンを実施

Cygamesは1⽉12⽇、ソウル市内に位置する「エムキューブ」において、韓国メディアを対象に、プレスカンファレンスを開催しました。この⽇集まったメディアは約40社ほど。プレカンの記事になったのは約60件になります。主にゲーム専⾨のメディアが招待されて、Cygamesの紹介と『Shadowverse』の韓国サービスについて発表されました。

 

ちなみに、この規模でのプレスカンファレンスは、場所にもよりますが、⼤体3千万〜4千万ウォンの予算で実施できます。⼀⽅、⽇本ゲームのファンが多く閲覧しているRuliwebや、Invenでは、発表内容の他にも、質問応答や、細かい話が全て記事化されていました。既に⽇本サーバーでプレイしたユーザーたちによる情報共有も多かったので、プレカンの実施でユーザーたちの注⽬もさらに⾼まった様⼦でした。

 

 

 

■約3週間の事前予約イベントで50万⼈を獲得
『Shadowverse』は1⽉17⽇から2⽉7⽇まで、事前予約を行いました。『Shadowverse』の事前予約はAndroidのみ可能で、報酬は「スタンダードカードパックチケット」10枚でした。最近、韓国では1つの事前予約サービスを独占契約で利⽤するのではなく、⾊んな事前予約サービスを同時に活⽤するケースが多い。そのメリットは、⼤規模なユーザー獲得が可能だからです。

 

『Shadowverse』も様々な事前予約サービスを同時に活⽤してユーザーを集めていました。利⽤した事前予約サービスは、公式ホームページによるものと、「Mobi」、「Inven」、「ゲームシャトル」、「予約TOP10」など。韓国の主な事前予約サービスは全て活⽤して、50万のユーザーを集めました。

 

韓国の事前予約サービスは種類によって客単価が⼤きく異なりますが(500ウォンから3,000ウォン、商品によっては無料ものもあり)、最少各単価である1⼈当たり500ウォンで計算すると、2億5千万ウォン以上の予算が使われたことが分かります。

 

▲ 公式ホームページでの事前予約ページ

 

 


 

ここら先の内容は、2017年2月の韓国マーケットトレンドレポート(MTR)からご確認ください。ご契約者はそのままリンク先でご覧ください。新たにMTRをお求めの方は、レポートページよりご連絡いただければ幸いです。

 

 

【主に掲載されている内容】

1. 概要
ⅰ. 久々に⼤規模プロモを実施した⽇本ゲーム
ⅱ. 競争作『Hearthstone』を意識したリリース?
2. リリースまでの事前マーケティング
ⅰ. 1⽉12⽇にプレカンを実施
ⅱ. 約3週間の事前予約イベントで50万⼈を獲得
3. コミュニティ運営
ⅰ. 複数のユーザーコミュニティを運営
4. ゲーム攻略放送&TVCM
ⅰ. InvenとHungryAppを通じて毎週攻略放送
ⅱ. 3⽉10⽇からTVCMを開始
5. Eスポーツ
ⅰ. 韓国でのEスポーツ事情
ⅱ. 3⽉から『Shadowverse』Eスポーツが開始

 

 

「Sp!cemart」へのお問い合わせやご質問については下記からお問い合わせください。

 

 

 

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