新サクラ大戦、メガドライブミニ、スマホ含むオリンピックタイトル 今後のセガを彩る三大発表
3月30日(土)、「セガフェス2019」の冒頭では、オープニングイベントとして「~すべてのセガファンに感謝をこめて~ SEGA Fan Meets-Up 2019」が行われました。イベントにはセガホールディングス代表取締役会長CEOの里見治紀氏が登壇、ユーザーに向けて3つの新情報を発信。
▲セガホールディングス代表取締役会長CEOの里見治紀氏
イベントの初めに、数多くの自社タイトルがこの2019年に周年記念を迎え、来年2020年にはセガが創立60周年となることを明かしました。里見氏は、「この節目の年は世界的に、大々的にイベントをやっていこうと思っています」と、「セガ史上初」となる取り組みを考えていると語りました。
セガは東京2020オリンピックをテーマにした公式ゲームソフトの販売権を独占したことを発表して以来、続報がありませんでしたが、今回ひとつ目の発表として4タイトルの存在を明らかにしました。
▲4つのオリンピックタイトルは、コンシューマからアーケード、スマートフォンなどの多用なプラットフォームをはじめ、人気キャラクター・マリオとのコラボレーションタイトルといったバラエティに富んでいます。
里見氏は「世界中の皆さんにオリンピック競技の醍醐味をお届けしたい」とコメント。そして「ゲームエンターテイメントの力で東京2020を盛り上げていく」と続けました。
▲壇上には東京2020オリンピックマスコットのミライトワと、上記のゲームに登場・共演するマリオとソニックが登場。
ふたつ目の発表は、以前2018年リリースとされていた「メガドライブ ミニ」の話題です。遅れた理由として、想像以上に反響が大きかったことを挙げ、期待に応えるべく収録タイトルをイチから見直し、チームを再編成、完全新規モデルとしてプロジェクトを再スタートしたと説明。
▲Tシャツに着替えた里見氏とメガドライブ ミニ
そして、2019年9月19日の全世界同時発売が発表され、価格も明らかになりました。コントロールパッドが1個付属で6,980円(税別)、2個付属で8,980円(税別)となります。
続いて、収録タイトルの一部が発表。収録数は40タイトルにものぼり、会場からも拍手が送られました。なお、各リージョンでの人気を考慮し、それぞれ収録タイトルは異なるようです。
40タイトルの内、第1弾として10タイトルが公開。投票から選ばれた『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』、『ぷよぷよ通』、『シャイニング・フォース 神々の遺産』のほか、『バンパイアキラー』、『レッスルボール』、『ガンスターヒーローズ』、『コミックスゾーン』、『レンタヒーロー』、『スペースハリアーII』、『魔導物語I』が発表。それぞれのタイトルが発表されるたび、会場からはさまざまな声が発せられていました。
▲こちらのタイトルは投票にて選ばれました。
3つ目には『新サクラ大戦』の新情報が発表されました。里見氏は、多くのファンから愛されるIP『サクラ大戦』をどう届けるか、また満足してもらえるかを考えつつ、グループバリューにある「創造は生命」という言葉のもと、斬新な進化を遂げたと語ります。
キャラクターデザインに漫画『BLEACH』の作者で知られる久保帯人氏、音楽にシリーズの作曲を手掛ける田中公平氏、ストーリー構成に『428 封鎖された渋谷で』などで知られるイシイジロウ氏が携わり、プレイステーション4向けに今冬発売予定であることが明かされました。
壇上に開発プロデューサーの片野徹氏、田中公平氏、イシイジロウ氏が登壇し、作品について解説を行いました。
▲開発プロデューサー 片野徹氏(写真左)
▲田中公平氏(写真左)、イシイジロウ氏(写真右)
▲かつての帝国華撃団が失われてから10年後の太正二十九年が舞台となります。
▲メインキャラクターのデザインを手掛ける久保帯人氏のメッセージ。
▲メインキャラクターの6人とCVも公開。
田中氏は「ついにこの日が来ました」と、感無量の様子でした。「皆さんの『サクラ大戦』を待つ熱い気持ちが届いて実現しました」と続け、ユーザーに向けて感謝を伝えました。田中氏は今回もサクライズムを踏襲した楽曲をたくさん作ったそうで、セガからオファーがあったときにはその楽曲が書けるという嬉しさからスタッフの手を取ったほどだと語りました。
そこで早速「檄!帝国華撃団 新章」が会場に流れると、その場の全員が聴き入り、拍手が沸き起こりました。
田中氏によると、オファー当初からセガ側に「ゲキテイで行きたい」と言われたところ、PVにも流れた新メロディ部分がすぐに浮かんだそうです。原作者であり、作詞を手掛ける広井王子氏からも「格好いいけどせつないね」というコメントをもらったのだとか。田中氏自身も気に入り、今は毎日聴くことが習慣になっていると明かしました。
ゲームで使用される作曲はすでに終了し、BGMを50曲以上、ムービーの音楽も40曲以上、キャラクターソングも用意されているとのことで、「期待を裏切らない出来になっています」と宣言。
一方のイシイ氏は、企画が通る前の段階から、アイデアを出すところから参加をしていたことを明かしました。『サクラ大戦』シリーズを自身もプレイしているいちファンとして、業界を代表するIPの仕事を受けるという機会には、『428 封鎖された渋谷で』を一緒に制作したセガという信用できるパートナーがいたこと、さらにオリジナルスタッフの熱い思いがあったからこそできたもので、「新参者ですが、期待を裏切らないものになる」と語りました。
ストーリーについてはまだ詳しく明かせませんが、「新たなる帝国華撃団の物語」で、シリーズの良さを大切にしながら、新しい時代に向けた内容になるとのこと。過去シリーズファンを裏切らないサプライズも用意されているそうです。
片野氏は「イシイ氏にはストーリー以外のところでもかなりのご協力をいただいた」とコメント。また、まだ明かしていないクリエイターが参加していることを示唆し、ほかの登場キャラクターについても、魅力のあるものがそろっているそうです。
田中氏は最後に、「明後日に新元号が発表されますが、今日と明後日だけは“太正”だ!」と発言し、会場は拍手で締めくくられました。
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