ゲームビジネスのスキームを変革させる、ブロックチェーン「連動」ゲーム『Job Tribes』発表会 – Sp!cemart News

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ゲームビジネスのスキームを変革させる、ブロックチェーン「連動」ゲーム『Job Tribes』発表会

去る2019年3月9日(土)・10日(日)の2日間、ベルサール秋葉原において、イベント「NEO GAME CONFERENCE」が開催。本イベントは、中国・上海でブロックチェーンプラットフォームを提供する非営利団体「NEO(ネオ)」が主催する、日本のゲームメーカーや技術者、クリエイターと連携して行う、“次世代ゲーム”の日本最大規模のイベントです。

 

当日は、ブロックチェーンを活用した新作ゲーム『Job Tribes』の制作発表会も行われ、同作に携わる豪華クリエイター陣が登壇。『Job Tribes』のゲーム概要をはじめ、ブロックチェーンを活用したゲームの可能性などのトークセッションが展開。次世代を担う新たなゲームタイトルの制作過程に迫ります。

 

 

ブロックチェーン技術で、クリエイター・ユーザー双方の概念を変革

 

『Job Tribes』は、誰でも無料でファンタジー世界の物語やカードバトルを楽しめるブロックチェーン「連動」ゲーム。原作は、Webニュースなどで話題となった給料と職業のまとめサイト「給料BANK」の書籍版である「日本の給料 職業図鑑」です。弁護士や医師などといった定番の職業から、YouTuberやコスプレイヤーなど新しい職種まで幅広く取り上げている点が特徴です。

 

また、ゲーム中で出会う「職業カード」は世界のトップクリエイターたちが描き下ろしたもの。そのデザインが気に入ったら、『JobTribes』と1つの経済圏「DEAP」を構成するArtAuctionに訪れると、デジタル・アセット(アート)の真の所有権を手に入れることができます。ブロックチェーンにより管理されたデジタル・アセット(アート)は個人の資産として保護され、所有者は下記のような様々なメリットを享受します。

 

・ゲーム内で、特別なエフェクトやサイドストーリーの享受
・ゲーム外での、オーナーコミュニティへの参加など

 

本作は、ブロックチェーン部分の技術開発は株式会社テコテックが担当、制作陣として、ストーリー構成に「金田一少年の事件簿」や「神の雫」など大ヒット作を生み出したヒットメーカー樹林伸氏が、キャラクターデザインに美樹本晴彦氏が参加します。体験版のリリースは2019 年夏頃を予定。本格リリースは2020年2月を目指しているとのこと。

 

 

発表会では、はじめにDigital Entertainment Asset Pte. Ltd. CEOの山田氏が、『JobTribes』のゲーム概要とコンセプトについて語りました。本作では、3つの柱を据えて開発に臨んでいるとのことです。

 

1.ゲームの概念を変える

2.クリエイターを守る

3.所有の概念をアップデートする

 

2018年における世界のゲーム市場は10兆円規模とも言われ、映画・音楽市場を合算した数値をも超えるほどのエンターテインメント市場です。裏を返せばゲームは儲かる市場。なかでも日本のゲーム市場を伸長させるきっかけとなったのがガチャ課金です。ゲームビジネスの根幹を支えているとも言えますが、本作では課金を排除するという。

 

 

では、本作ではどのようにビジネスを成立させるのか。

 

前述しているように、本作には1つの経済圏「DEAP」のなかに、ゲームの世界と、ArtAuctionが存在します。ArtAuctionでは、主にデジタルアートが取り引きされる場で、エンドユーザーがイラストの所有権を得ることで、クリエイターに直接報酬が入る、いわゆる権利分配システムを採用しています。これらはブロックチェーン技術で実現・管理されており、まさにクリエイターを守り、ゲームビジネスのスキームを変革した内容となっています。

 

 

そして、3つ目の「所有の概念をアップデートする」とは、ArtAuctionでデジタルイラストの所有権を得ることで、先に挙げたゲーム内外で様々なメリットを享受できます。また、イラストには総発行数やシリアルナンバーも明記され、言わばデジタルの芸術作品を真に所有することができるようになるのです。

 

これまでガチャなどで手に入れたものを愛でていましたが、そもそもユーザーの趣味趣向、興味関心の概念が大きく変化するきっかけにもなりそうです。

 

ここからは、『JobTribes』の制作に携わった豪華クリエイター陣が登壇し、トークセッションが行われました。

 

 

▲前方:右から本作のストーリー構成を手掛ける樹林伸氏、スペシャルサポーターのWBO世界スーパーフェザー級チャンピオンの伊藤雅雪氏。後方:右から「日本の給料&職業図鑑」著者の山田コンペー氏、Digital Entertainment Assetの大津民地氏、アドバイザーを務める株式会社イオレ・代表取締役社長の吉田直人氏、株式会社テコテック・代表取締役社長の釣崎宏氏、ブロックチェーン関連に知見のある弁護士・森和孝氏。

 

ヒットメーカーの樹林氏は、本プロジェクトに参画することについて、「とても夢のある仕事になりそうだなと思いました。たとえば、世界でお金に困っている方がいたら、このゲームをきっかけでお金を得ることもできる。これは本当にすごいことです」と、ビジネスだけではなく、社会貢献にも繋がる作品であると太鼓判を押しました。

 

そもそも原作「日本の給料&職業図鑑」の著者である山田コンペー氏は、“働く”全ての人たちにリスペクトを持ち、様々な職業にスポットをあてるために、同書を企画したといいます。今後、この作品が世界展開していく際には、「働く人は格好いいということを伝えていきたい」と意気込みを語ってくれました。

 

 

▲ゲーム内に登場する職業イラスト①

 

▲ゲーム内に登場する職業イラスト②

 

▲豪華クリエイターが手掛ける、ゲーム内に登場する職業イラスト①

 

▲豪華クリエイターが手掛ける、ゲーム内に登場する職業イラスト②

 

▲豪華クリエイターが手掛ける、ゲーム内に登場する職業イラスト③

 

体験版のリリースは2019 年夏頃を予定しており、本格リリースは2020年2月を目指しているとのことです。今後の続報についても注目していきましょう。

 

■基本情報
ゲームタイトル:Job Tribes(ジョブ トライブス)
リリース日:2020 年2 月予定/体験版2019 年夏頃
ジャンル:カードバトル (無料WEB ゲーム)
公式サイト:https://digitalentertainmentasset.com/
公式Twitter:https://twitter.com/jobtribes

 

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